この服は私の大切な人から、貰ったものです。
彼女は私の良き理解者であり、助言者です。ある日彼女は言いました。
「あなたはもっと女の子らしい格好をしたほうがいいよ。」 「え?」
「だって気持ちも変わると思うよ。ほら、こういう白のひらひらとか。」
「いらないよ。これ高いんじゃないの?だいたい私、白は着ないよ。知ってるでしょ?」
「だから着たほうがいいんだって。」
と、こんなやりとりの末に私のところにやって来た白のひらひらが付いた服は、
やっぱり私に馴染まず、鏡の前で着てみても
「かわいいんだけど、他の人が着たほうがいいんじゃないかなぁ。」
と思えて、
結局それを着て出かける事は一度もありませんでした。
今回、藍色に染め変わったこの服は、私に似合う服に生まれ変わってくれたのです。
なんて嬉しい事でしょう。このことを、まず彼女に伝えたいなと思いました。
早く袖を通して、彼女に会いに行きたいな。きっと彼女も喜んでくれるはずだから。
2010年11月 博多イベントでbefore→afterにご協力いただきました
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