車や家電などには修理工場があったり、保証書が付いていたり、
買った後のケアやメンテナンスがありますが、
ファッションにはその考え方がほとんどありません。
ものすごい速度で流行商品が消費されていく環境の中で、
修理して使い続けていくという考え方は
必要なかったのかもしれません。
私たちはエコやリサイクルをすごく意識して
生活や仕事をしているわけではありませんが、
「生地を無駄なく使おう」
「売りっぱなしではいけない」
という考え方を、開業当時から持っていました。
裁断後に残ったハギレをストックし、パッチワークしたり、くるみボタンにしたり。
また、少しキズのある生地や、生地の耳を利用したウラモリカゲシャツの開発等、
本来なら余ったり捨てたりする生地を使ったシャツをデザインしてきました。
衿やカウスの傷みや汚れをストックしているハギレを使って修理したりリメイクする事も、
私たちの仕事の中で当たり前に行われてきた事です。
エコやリサイクルは無理矢理に取り組むものではなく、
私達の生活や仕事の中に自然に存在するものです。
また、全てをエコやリサイクルの考え方で賄い、新しいものを消費しない生活は
今日では難しいですし、きっと楽しくないでしょう。
モリカゲシャツはこれからも同じ考え方で新商品をつくり続け、
ebebeではモリカゲシャツの商品の枠を超えて「使い続ける事」を提案していきます。