「持ち手カバー」を作ります2

    2009.12.14

    ご相談をして、いくつかサンプルを作っていただきました。そこからシンプルでかつ取り外しができ、手に馴染みやすい革を選びました。

    生地の端(耳部分といっています)は見慣れていますが、革の端をみるのは初めて。革のはじまで利用して、元々の風合いも取り込んでカットされていました。ここから裏側や端の加工の工程がいくつかあります。

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    穴あけしたところにホックの金具を打つのですが、その際金具とのなじみを良くする為に小さな革ワッシャーを挟みます。 ここでいうワッシャーとは、留め金具を革に直接付けると革に負担がかかるのでそれを和らげて強度を増すために、金具と本体の間に挟みこむ小さな革のことをいいます。このワッシャーも、余った革をカットして利用します。 atatさんには小さな切れ端で作ったワッシャーがたくさんストックしてありました。

    細かな丁寧な作業がいくつもあり、持ち手カバーは出来あがります。(つづく)

    「持ち手カバー」を作ります1

    2009.12.13

    染めかえトートを発売して約3ヶ月。使っているうちに、より愛着を持って使っていただけるように、持ち手革カバーを作れないか?と考えました。使っていくごとに手に馴染んで、使い手の味が出るような。

    そこで、京都在住の革作家atatさんに相談し、恵文社イベントに向けて形にすることに。

     

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    atatさんでは、元々の革の形や素材を活かした作品作りをされています。
    革屋より仕入れている革の、傷や色ムラなど品質にばらつきのあるいわば大量生産には不向きとされた革も、磨いたり、大きな革からの切り出しの仕方を工夫したりして、作品として形作っています。ハギレや細かい革も、しおりや小さな作品に使ったり、atatの値札のタグや、革のワッシャーなど部品としての利用までしてます。革を限界までごみにはしません。皮が革になるまでに、工程がだいぶかかっているからです。とatatの田中洋司さん。

    ebebeでも小さなハギレまでストックして使ったり、デットストックやキズのある生地に手を加え製品化しています。

     

    それに「できるだけ今あるものに工夫をして作る」というコンセプトがebebeと同じだと、お話をお聞きしていて感じました。

     

    「持ち手カバー」を作ります2につづきます。

     

     

     

     

    昨日土曜日の「知っとこ!」をご覧くださった方から、染めかえやグッズのお問合せを全国各地からいただいています。ありがとうございます。このWEBでも染め例などお伝えしていますが、ご不明な点はご遠慮なくお問合せくださいね。
    いつも見ているグッズたちやスタッフがテレビの中にいるのは不思議な感覚。うんうん、とうなずきながら観てしまいました。(テシマ)

    vol.3へ進行中!

    2009.12.02

    先の日記でお知らせした「持ち手革カバー」製作のため、革作家のatatさんの工房へ。いろいろご相談して、大きさや形が決定!色は染めかえトート「黒、藍、柿渋」のどれにも合うものを選びました。atatさんのものづくりについて伺いながら、カバーを作る工程も取材。

    091202


    どんな小さなハギレでも捨てずに活用されているそう。今回のカバーにも、実は小さなハギレが使ってあると教えてもらいました。
    イベントでは「染めかえトートをご購入の方に限り」持ち手革カバーをお買い求めいただけます。気が付けばイベントまで1ヶ月!(テシマ)